ひなまつりの思い出

ちょこっとコーヒーブレイク

 今日はひな祭りです。

 3月3日になると思い出すことがあります。

ひな壇がある家庭

 今は、女のお子さんがいらっしゃる家庭のほとんどが、雛人形の飾りをお持ちなのでしょうか。

 デパートに行くと高額な大きなひな飾りから、お手頃価格の小さなものまであって、最近は、懐具合に応じて買える時代になったんだなと感心しました。

 私が子供の頃は、大きな7段のひな段飾りしか売っていなくて、それはそれは、高級で、なかなか手が届かない価格だったのを覚えています。だから、雛飾りがある家庭はとても裕福な家庭でした。

 物欲しそうにしている私が不憫に思ったのか、両親に連れられてデパートに買いに行ったのを覚えています。当時、あまり裕福とは言えない家庭で、両親は借金してでも買ってあげたいと思ったのかもしれません。

 デパートには7段飾りが派手やかに飾られていました。真っ赤な7段の階段に飾られた雛人形。その豪華さに圧倒されるほどでした。

 場違いなところにでも来た感じで、私は両親と回り見ながら、値札についた金額のあまりの高さに両親が目を丸くしていたのを覚えています。そのあとのことは、よく覚えていないのですが、私は、「やっぱりいらない」と言ったらしいのです。

 子供心に、家庭の状況を察したのでしょう。両親に無理してまで、買ってもらわなくてもいいと思ったのでしょうね。

 それ以来、雛飾りは買うことはありませんでした。

ひな壇がなくても大切なこと

 雛飾りを買ってもらわなかった私でしたが、親からたくさんの愛情をもらいました。

 3月3日のひなまつりには、母と一緒に、段ボールと折り紙を使って手作りのひな飾りを作ったり、母の手作りのちらし寿司や白玉団子を食べました。そうやって、両親なりに3月3日のひな祭りに子供の成長を祝ってくれたそのものが大切だったんじゃないかと今振り返って思います。

 また今年も巡ってきた3月3日

 ひな壇を片付け損なうと行けずになるという言い伝えがあるそうですが、私は、ひな壇がなくても、結婚に縁なく独身で、両親と同居中。でも、今では、結婚せず自由気ままで良かったなあと思う今日この頃です。

 高齢になった両親に、私がちらし寿司を振る舞って互いの健康を祝う日。

 これが今の我が家の恒例です。

(これはイメージ図です)

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