「ティファニーで朝食を」/ついに、念願叶って映画館で観ました!

本・映画・ドラマ感想

どうしても映画館で観たかったオードリー・ヘプバーンの名作、「ティファニーで朝食を」。いろいろ行き違いが重なって、やっと念願叶って、映画館で観ることができました!

オードリー・ヘプバーンに魅了

いつか映画館で観たいなと思って、そのいつか……がやっと実現したことってありませんか。

レンタルビデオでも良かったのですが、どうしても大スクリーンで観たい!そう思って、○十年。何度かチャンスはあったのですが、やっている時に限って仕事が忙しくてタイミングが合わなかったりで、この年で初鑑賞です。

大スクリーン、しかもカラーで観る、オードリー・ヘプバーンの可憐さ、美しさ、可愛さ、エレガントな佇まい、品の良さ…… \(^^)/

引き込まれました。

あの時代にタイムスリップしました。

こんなストーリーだったとは!

オードリー・ヘプバーンが演じる主人公の女性は、美貌を生かして金持ちの男性を目当てにしている女性ですね。それでいて、言い寄ってくる男性は「ネズミ」と表現してバカにしています。

誰のものにもならないと自由を求めて、次から次へとお金持ちと結婚しようとする矛盾。軍隊に入っている兄を助けたいと言いながら、貯蓄ができず派手で堅実な生活ができない。

自分はいつか、ティファニーの似合う本物のお金持ちになると夢見ている。いや、もう選ばれた人間だと思っている女性という感じです。それをストーリーの中で、オードリー・ヘプバーンが演じる女性のことを、別の役者が「本物の偽物」と表現していました。

でも実は、主人公は、現実を知っていて、その自分を騙して生きていかないといけない寂しさや孤独だったのではないかと思います。そして、唯一の安らぎがティファニーのショーウインドウの前で朝食を取ること。

朝食といっても、ショーウインドウ前でクロワッサンをパクつくという粗末なもの。映画を見るまでは、もっと優雅な朝食かと思っていたので、驚きでした。

ラスト、ジョージ・ペパードの言葉に胸が打たれた!

心から信頼し、やっと出会えた愛せる相手、ジョージ・ペパードから求婚されても、受け入れないヘプバーン。どうしてなんだろうと観ながらずっと考えていました。

誰のものにもならないと意地をはっている感じです。

まるで、お金だけが信用できるとばかりに、金持ちと結婚して優雅に暮らすことをやり通そうとする主人公です。

本当は信頼して愛せる男性を求めているのに、素直になれない。ラスト前に、今まで育てていた猫をタクシーから無下に放り出すやりかたで表しています。

そんなヘプバーンにジョージ・ペパードが放った言葉に胸が打たれました。

そういう考えでいれば、自由にはなれない。どこにいたって、檻の中。という内容の言葉だったと思います。

人を信頼せず、お金だけで自由を得ようとするその精神であれば、どこにいても自由にはならない。いつまでも心は檻の中だという意味かなと思ったのですが……。

私なりに感じたのは、結局、お金で物理的な自由を得ても、精神的に自由じゃない。自由だと思い込んで自分を制限していることになる。それは、本当の自由ではないということだと思いました。

お金でも、心の自由は買えないということですね。

最後、ジョージ・ペパードの言葉に我に帰ったヘプバーンが、途中、タクシーから降りて、放り出した飼い猫を雨の中必死になって探すシーンはとても感動します。

そして、猫を見つけて抱きしめるシーンには、涙腺崩壊しました。

その後は、2人のラブシーンなんですが、一番感動したのは、雨の中濡れるのも構わず猫を抱きしめるそのシーンでしたね。

若返るビタミン

10代、20代に観ていれば、感じ方は違ったかもしれません。

でも、年齢問わず、素敵なもの、いいものを観るのっていいですね。

映画に散りばめられたたくさんの素敵な言葉、素敵なシーン、オードリー・ヘプバーンの素敵な装い。

心に、若返るビタミンをもらった感じです。

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