沖縄県の伝統である闘牛。GW闘牛大会があり、一度は経験してみようということで、初めて観戦しました。
牛が可哀想!?
沖縄の闘牛は、牛同士が戦うスタイル。
牛は、戦いたいのだろうか。
牛の気持ちはわかりません。
角を突き合わせて、逃げたら負けという、勝負スタイルで、スペインみたいに、牛を傷つけたりはしないにしても、人間によって、無理やり戦わされているんじゃないかな……と思いながら、動物愛護団体に所属しているわけではないのですが、最初は、可哀想に思いながら見ていました。
試合は、全部で11試合。見ていくうちに、牛のある動作に気づきました。
土俵にやってくると、足や顔を土に擦り付ける仕草をする。
牛に聞いたわけではないのですが、スマホで調べると、闘争心の表れとありました。
そして、足や顔を擦り付けていた牛が、ほとんど勝利していました。
土俵に入って来るのさえ尻込みして、無理やり引っ張られていた牛は、すぐに負けていました。
やっぱり、闘争心が強い牛が勝つんだな……と、いろいろ分析していくうちに、いつの間にか、闘牛の面白さにハマっているじゃないですか。
牛にも性格がある
分析していると、牛によっては、土俵に入って来るのさえ尻込みする牛、土俵に入って来るなり、顔や足をしきりに擦り付けている牛。中には、足を擦りながら「モー」ではなく、「ウォーン」と吠えて、まるで雄叫びのようにも聞こえます。
やっぱり、牛にもいろんな性格があるんですね。
そして、その性格で、試合の流れも全然違っていました。
入って来るなり、1分もたたないうちに、勝敗の決着がつく組み合わせがあったり、一番長かった勝負は、約20分の長試合の場合も。
下の写真がまさにその試合です。
上記写真の、奥側が、紅組の牛で、実況アナウンサーの説明によると、長期戦的な闘い方をする牛だそう。そして、「心が折れない牛」だと紹介していました。
へー、どうしてわかるんだろうと思いながら、見ていると、確かに、闘い方が、じっと、耐えて、耐えて、相手の動きを見て、持久戦に持ち込んでいるんです。
白組の相手もなかなか自分から勝負を持ち込まずに、長期戦的な闘い方をする牛だそう。
だから、お互い、ツノとツノを突き合わせて、一歩も譲らないって感じです。どちらかの集中力や体力が落ちた時が、負けるといった感じの試合になるだろうと解説者。
まるで人間と同じ!
やっぱり、牛の性格が闘い方に出るんだなあと思いながら、固唾を飲んでこの試合を集中して見ていると、19分経過したころに、動きが!
角を突き合わせて、ずっと睨み合った状態から、赤組の牛が白組の相手のちょっとした隙をついて、勝利しました。
あとで、知ったのですが、この赤組の牛は、最近は連敗していたそうですが、この試合で復活したそう。
その「折れない心」が勝利を導いたんだと考えると、その牛にとても愛着を感じました。
勝利した牛は喜んでいるよう
勝利したら、勝利のマントをかけられ、土俵を一周し、観客席にお披露目するのですが、その時の、牛が、犬のように尻尾を揺らし、「勝ったぞー」って意気揚々と歩いているように見えるんですよね。
勝利したことはもちろん、わかっているわけだらか、やっぱり、勝ったら嬉しいんだね。
そう思いながら、おめでとう!ってつい思ってしまう自分でした。
闘牛に魅力を感じた1日でした。
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